本研究の目的は,感性評価における評価者と評価対象,および評価語の三者の関係を同時分析する解析法の開発である.われわれはTensor SOMを用いて評価者マップ,評価対象マップ,評価語マップの3つを同時生成するとともに,マップを彩色することで三者の関係を可視化した.本手法で風景画像集合を解析したところ,各画像がどのような印象を持つか,また評価者によって印象がどのように変わるかを可視化できた.さらに本手法の産業への実応用をめざして解析ツールを開発し,自動車のインストルメントパネルデザインに関する感性・嗜好解析を行った.