(1) Somogyi変法をショ糖の定量に応用し,0.05Nチオ硫酸ナトリウム溶液1ml当り1.41mgのショ糖に相当することを知った。また硫酸銅溶液と試料溶液との加熱時間は5分間が最適であった。 (2) ショ糖にブドウ糖および果糖をそれぞれ加えた混合溶液では,実測結果がいずれも減少した。ブドウ糖および果糖を比較すると,果糖にこの減少の傾向が著るしい。 (3) 各種糖類を総転化糖定量の条件で処理し,その糖液をペーパークロマトグラフィーにて展開したところ,Rf 0.75~0.80およびRf 0.12に2つのスポットの発現が見られた。 (4) Rf 0.75~0.80に発現した物質はショ糖から調製した5-hydroxymethyl furfuralのスポットと一致した。またRf 0.12に発現した物質は,ブドウ糖および果糖などのスポットと重さなり分離が困難であった。