本研究において,我々は,中骨の食用化への利用を図るため,中骨のCa素材を開発し,ラットでのCa出納実験よりその消化吸収性を評価した. 実験1において,Ca吸収は,FSBP群よりUSBP群で有意な高値が認められ,超微細化処理された中骨Ca素材がCa吸収を改善する効果が確認された. 実験2において,Ca吸収は,USBP群よりSR-USBP群で有意な高値が認められ,骨タンパク質を含有した中骨Ca素材がCa吸収亢進作用を有することが示唆された.また,実験を通して超微細化サケ中骨粉末が,特級試薬レベルの炭酸カルシウムと比較しても遜色のない優れたCa素材であることが明らかとなった.