可視域で使用される撮影レンズに適用可能な積層型回折光学素子の開発を行った。本稿では, 積層型回折光学素子が, どのような特徴をもつ素子なのかを説明した上で, 従来, 撮影分野に応用できなかったものが, どのような技術により応用可能となったのかを, 昨年12月に発売されたEF400mm F4 DO IS USMを応用例に, 光学系における収差補正を含めて解説する.